火ノ丸相撲 第44番 "小さくても..." レビューです。

相撲に賭けるその気持ちを冴ノ山関に認められた火ノ丸。



更に親方の好意で柴木山部屋に一泊させてもらえることに...。

[0回]

そんなわけで、一日だけ新弟子としての生活をおくれる事になった火ノ丸。



特別に、関取とともにちゃんこを食べられる事となった火ノ丸。
*相撲の世界は完全な上下社会(番付社会)なので下っ端も下っ端の火ノ丸が一番上の関取と一緒に鍋を囲む事など本来は考えられない事なのだそうです。

なんだかんだで、関取はちゃんと火ノ丸の実力を認めていたようで...。
咲ちゃんから火ノ丸が国宝『鬼丸』である事を聞き、納得した様子。

しかし、だからこそ何故火ノ丸程の実力者が新人戦でベスト16止まりなのかを疑問に思います。

" ...久世草介 国宝『草薙』 "



" 元横綱大和国の息子です "

火ノ丸の口から出た名前にざわつく一同。

どうやら角界でも話題になっているようで、関取とも五分でやりあうとのこと。



大和国と因縁浅からぬ親方も思うところがあるようで...。


束の間とはいえ、憧れのプロの世界に浸れる火ノ丸。




実際にプロの世界に触れる事でますます角界への憧れが増したという火ノ丸。

翌日も早朝から目が冴えてしまい、一人稽古をおこないます。



そこへ、やってきた咲ちゃん。
この子実はなかなかの曲者です。

実は火ノ丸、関取と食事の時、冴ノ山関に自分と『草薙』とどちらが強かったかと問われていたのですが。
その際返答するまでに少し間があった事に気が付いていた咲ちゃん。

改めて、火ノ丸にどちらが強かったのかと問いかけます。

もちろん関取を相手に終止手心を入れられた上でも、手も足も出なかった火ノ丸。
パワーもテクニックも確実に草助を上回っている関取。
比べるまでもなく冴ノ山関の方が上手...なのですが...

" 二人が戦えばどちらが勝つのか... "



" まるで想像がつかん... "

己の中で久世草介という存在が大きくなりすぎてしまっているという火ノ丸。

そこへ、起き出してきた親方。

火ノ丸に胸を貸してくれるとまで言ってくれます。



そして、自身が現役時代に大和国からもぎ取った『金星』の経験は必ず火ノ丸の役に立つと。。

そこまでしてくれる親方に理由を問う火ノ丸。
火ノ丸の体格では普通ではプロになる事さえ出来ない、つまりはどれだけ火ノ丸は強くても一般に言うと彼は"プロ入り確実の有望な選手"ではない。むしろ将来のない選手な訳です。

火ノ丸の問いに柴木山親方は...

" ...君にかつての自分を見た "

...と。
自身も小さい身体というハンデを負いながらプロの世界を闘いぬいた柴木山親方。
結果最高位は「関脇」。しかし、それは親方の望むところではなかった。
親方の望み「横綱」には結局届かなかった。

そして自分にもっと上背があったならば...という思いを冴ノ山関に託したと語る親方。

" ...だが同時に認めたくない一つの思いもあるんだ "

" 小さくても横綱になっていいじゃねぇか... 見せてくれよ... "



" 俺に夢の続きを...!! "

そして、火ノ丸の身長でも正々堂々プロ入りする唯一の方法。

" その為にもまずは 高校相撲の頂点を取って来い！ "



" それがプロ入りの為の第一歩だ！ "

更にはプロ入りの際には柴木山部屋に来いとまでいう親方。

やはり、ひたむきで自分にごまかしを許さない火ノ丸の姿勢は人の心を惹き付けるんですね。

それにしても、火ノ丸が唯一正々堂々とプロになる事の出来る方法。
それは全国学生相撲選手権大会にて優勝する事！！
誰よりも険しく狭き門ですね。

それにしても、プロをも感化する火ノ丸のまっすぐな気持ち。
いいな〜、スポーツってやっぱいいな〜。

>火ノ丸相撲 レビュー一覧<